いよいよ始まった新ＮＩＳＡ制度。
今年から新しく投資を始めたという方も多いのではないでしょうか。
初心者におすすめな投資の一つとして
- 株主優待
- 高配当株投資
があります。
株を持っているだけで配当金や優待品がもらえるので、簡単で株の楽しさを知ることができます。
頻繁に売り買いするわけではないけれど、
「どうせ買うならできるだけ安く買いたい！」
と誰しもが思うところです。
今後の株価の変動は誰にもわかりませんが、予想することはできます。
この記事では株の今後の値動きを予想するのに便利で簡単な指標
ＰＢＲ・ＰＥＲ
について分かりやすく解説していきます。
ＰＢＲ
ＰＢＲとは
ＰＢＲとは、
”１株の価格が1株あたりの純資産額の何倍か”という指標です。
純資産とは、会社の資産から返済額を引いた会社の純粋な資産の金額のことです。
例えば、
- 純資産 1,000万円
- 発行株数 １万株
- 株価 1,500円
という企業があったとします。
この会社の１株あたりの純資産額は、
- 1,000万円÷１万株＝1,000円
となります。
ＰＢＲは１株の価格が１株あたりの純資産額の何倍かというものなので、この会社の場合は、
1,500円（株価）は1,000円（1株あたりの純資産額）の何倍か
ということになり、
ＰＢＲ1.5倍
ということがわかります。
ＰＢＲの使用方法
ＰＢＲは主に、
”投資家から見た企業の評価”
を判断するのに使用されます。
- ＰＢＲが高い＝投資家からの評価が高い
- ＰＢＲが低い＝投資家からの評価が低い
という判断ができます。
専門家から見て評価が高い企業は、成長性が高い企業であるとも言えます。
そのような企業の株を持っていると、株価が上がる、配当が高くなる、株主優待が充実するなど条件が良くなるという期待が持てます。
しかし、あくまで目安であるという認識が重要です。
ＰＢＲの目安
ＰＢＲの目安は1倍と言われています。
つまり、
- ＰＢＲが１倍より大きい＝投資家からの評価が高い
- ＰＢＲが１倍より小さい＝投資家からの評価が低い
という判断ができます。
ＰＢＲが１倍を下回ると”ＰＢＲ１倍割れ”と言われ、”企業の今後の成長が期待できないという市場評価”ということを意味しています。
しかし、”ＰＢＲ１倍割れ＝割安で投資のチャンス”と捉える場合もありまえる。
ＰＢＲの計算方法
- ＰＢＲ＝株価 /ＢＰＳ（※＝１株当たりの純資産額）
ＰＢＲの確認方法（ＳＢＩ証券）
- ＳＢＩ証券のＷＥＢサイトを開く
- 上部の株価検索で銘柄名やコードで検索する
- 「業績」タブを選択
- 「株価指標」を選択
ＰＥＲ
ＰＥＲとは
ＰＥＲとは、
”１株の価格が1株あたりの純利益の何倍か”という指標です。
純利益とは、企業が１年間で得た利益から人件費や税金などを引いた会社に残る利益のことです。
例えば、
- 純利益 1,000万円
- 発行株数 10万株
- 株価 2,000円
という企業があったとします。
この会社の１株あたりの純利益は
- 1,000万円÷10万株＝100円
となります。
ＰＥＲは１株の価格が１株あたりの純利益の何倍かというものなので、この会社の場合は、
2,000円（株価）は100円（1株あたりの純資産額）の何倍か
ということになり、
ＰＥＲ20倍
ということがわかります。
ＰＥＲの使用方法
ＰＥＲは主に、
”現在の株価は適正なのか”
を判断するのに使用されます。
- ＰＥＲが高い＝現在の株価は割高
- ＰＢＲが低い＝現在の株価は割安
という判断ができます。
株価は適正価格付近で値動きすると考えると、
- ＰＥＲが高い ⇒ 今後株価が下がるかも
- ＰＢＲが低い ⇒ 今後株価が上がるかも
というような今後の株価予想の材料として使用できます。
ＰＥＲの目安
ＰＥＲ目安は15倍～20倍と言われています。
つまり、
- ＰＥＲが15倍～20倍より大きい＝現在の株価は割高
- ＰＥＲが15倍～20倍より小さい＝現在の株価は割安
という判断ができます。
ちなみに、
日本のバブル経済の末期の頃は東証一部のＰＥＲが60倍以上でした。
ここまで高くなったことで大きく収束し、バブル崩壊後は約15倍まで下落しました。
しかし１銘柄の単位で見ると、ＲＥＲが何年も15倍以上で推移している銘柄もあれば、反対にずっと15倍を下回っている企業もあります。
あくまで目安であるという認識が重要です。
ＰＥＲの計算方法
- ＰＥＲ＝株価 /ＥＰＳ（※＝１株当たりの純利益）
ＰＥＲの確認方法（ＳＢＩ証券）
- ＳＢＩ証券のＷＥＢサイトを開く
- 上部の株価検索で銘柄名やコードで検索する
- 「業績」タブを選択
- 「株価指標」を選択
ＰＢＲとＰＥＲの使い分け
- ＰＢＲ ＝ 投資家から見た企業の評価
- ＰＥＲ ＝ 現在の株価は適正なのか
を判断する材料としてそれぞれ適しています。
また、企業の純資産は短期間での増減が少ないため、ＰＢＲは長期的な判断の指標に適しています。
反対に、企業の純利益は年々変わってしまうため、ＰＥＲは短期的な判断の指標に適しています。
投資におすすめ証券会社
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まとめ
- ＰＢＲ＝企業が投資家に評価されているかを判断する指標
- ＰＥＲ＝現在の株価が適正かどうかを判断する指標
- あくまで判断の目安として使用し過信は禁物
最後までお読みいただきありがとうございました。
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