この記事では、
”今後の為替予想”
について調査した結果を
わかりやすく解説していきます
円安と円高
2011年。
1ドル=78円
という歴史的な円高となりました。
それから13年経った現在2024年では、
1ドル=160円
という、2011年とは真逆の歴史的円安となっています。
- 円高=”円の価値が高い”
円の価値が高いということは、円で多くのドルを買うことができるということです。
反対にアメリカの視点では、円が高いから1ドルで少ない円しか買えないということになります。
2011年の円高時には、1ドルで78円しか買えなかったというわけです。
- 円安=”円の価値が安い(低い)”
円の価値が低いということは、円で少ないドルしか買うことができないということです。
反対にアメリカの視点では、円が安いから1ドルで円が多く買えるということになります。
2024年現在では、1ドルで160円も買えるということです。
円安と円高はどうやって決まる?
円安と円高は、主に日本と外国の金融政策によって決まります。
特にアメリカと日本の金融政策によって決まると言っても過言ではありません。
1つの例として、アメリカと日本の金利差が挙げられます。
簡単に言えば、アメリカの金利(米国中央銀行の金利)が高いと、アメリカの金融資産の金利が高くなります。
アメリカの金融資産とは、国債、保険、預金などのことです。
そうなると、投資したときのリターンが高くなりやすいため、日本の投資家がアメリカで投資をしようとする動きが起き、ドルが買い求められます。
その結果、円需要が低くドル需要が高くなり、円安になるというわけです。
ネット上にある今後の為替予想
予想1. 2029年に”1ドル166円”
アンケートの結果、足元の円安は、年末にかけていったんは円高方向に向かうという予測が圧倒的となった。
一方、その後は、さまざまな環境要因から円安圧力がかかったままだとする指摘も存在。29年時点での最円安予想は166円という結果になった。
引用:ダイヤモンドオンライン「【5年後為替アンケート】最円安予想は「1ドル166円」に、著名ストラテジスト6人が徹底予測」
ビジネスメディア「ダイヤモンドオンライン」に6名の専門家に為替予想のアンケートを取った結果が記載されています。
2024年末に向けて一旦は円安に向かうものの、緩やかに円高は続くという意見が多いとのことでした。
しかし、6名の中で最も円安を予想した専門家でも、2029年に1ドル166円というものでした。
2024年7月現在で1ドル約160円前後であると考えると、今から5年後に166円となると円安のペースは大きく失速するということになります。
この予想は2024年6月27日の記事に記載されたものなので、直近の経済的な動きを反映した予想と言えるでしょう。
予想2. 円安の流れが止まり円高に向かう
FRBは9月にも利下げに転じると予想される一方、日銀が年後半に追加利上げを実施するとみられ、米日金利差が縮小。
円高基調が定着する見込み。
引用:日本総合研究所「為替相場展望」
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/exchange/pdf/15066.pdf
日本総合研究所によると、アメリカの金利が下がり日本の金利が上がることで、今の円安から円高に流れが変わると予想されています。
また、”レパトリ減税”という海外にある日本企業の資金を日本に戻すための政策により、政府が円安に歯止めを掛けに行くのではないかともいう予想もされています。
この予想は2024年6月5日時点の情報をもとに作成された資料によるものなので、直近の経済的な動きを反映した予想と言えるでしょう。
予想3. 2030年 1ドル=60~70円
1982年は278円のドル円相場が1988年120円まで急激な円高になるときの株の上げであった。
今度も同様で、140円のドル円相場が70〜60円台まで突き抜ける凄まじい円高になる。
引用:ゴールドオンライン「2028年までの黄金の投資戦略 第2回」
現在の相場から考えるとかなりインパクトのある数字ですが、決してトンデモ予想が書かれているわけではありません。
株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ代表取締役”若林 栄四 氏”の著書、
「The Ultimate Prediction 2028年までの黄金の投資戦略」
の内容から抜粋したものだそうです。
若林氏は過去に1ドル70円台の超円高などを的中させた方だそうで、今後の為替相場は1982年から1988円の相場と同じ流れになると予想しています。
まとめ
ネットで確認できる今後の為替予想は、この先円安に歯止めがかかる、もしくは円高に転じるというものが多くみられました。
中には”1ドル200円”、”1ドル300円”というようなキャッチーな見出しの記事もありましたが、内容を見ると「もし将来そのようなときが来たら~」というようなニュアンスであり、そう予想しているわけではありませんでした。
結局、このまま円安が続くという予想は見つけられませんでした。
これらはあくまで予想であるため、あくまで参考として覚えておくとよいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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