とある動画サイトで某有名タレントが、
「生命保険は金融リテラシーの低い人間が入るものだ」
と言っている動画を見ました。
その他にも
”生命保険はいらない”
という意見をよく目にします。
皆さんは生命保険には加入していますでしょうか。
この記事では、
生命保険
について解説していきます。
ブログ主も実際に生命保険に加入しています
私は生命保険に加入ています。
私が入っている保険は2つです。
- 積立型の終身生命保険
- 積立利率変動型一時払終身保険
1.は20代前半で結婚したときに妻とお互いに加入しました。
毎月23,000円ほどの支払いで30年間で合計約970万円を払い込みます。
死亡時には約1,500万円が一括で支払われ、満期になれば約1,000万円が月払いで戻ってきます。
2.はやや特殊なもので別の機会にご説明します。
幸いにも私は今のところはまだ保険のお世話になったことはまだありません。
生命保険は入るべきなのか(個人の感想)
結論から言うと私個人としては、
生命保険は特に必要ないと思っています。
理由は、毎月2万円を投じるのであれば今なら間違いなく保険ではなく投資を選択するからです。
当然ながら生命保険を否定するつもりもなく、加入者を卑下するつもりもありません。
あくまで、生命保険に実際に加入している私個人の感想です。
ではなぜ当時の私は保険に加入したのでしょうか。
それは当時の私が、
”保険のメリットだけを見ていたから”です。
生命保険のメリットとデメリット、生命保険に加入する前に知っておくことを知識として持っていることで、自分にとって生命保険が必要か、またどの程度の保険にすべきかが見えてきます。
生命保険のメリット
- 万一の際にお金に困りにくくなる
- 貯金の代わりになる
- 銀行普通預金よりも金利が高い
生命保険の最大のメリットは死亡時の保証です。
私もそうですが、特に世の中のお父さんは妻や小さな子供を置いて先立つわけにはいきません。
また遺族の目線でも同じです。
最愛の家族を失った悲しみに、更に追い打ちをかけるようにお金の苦労が重なってしまったら、とても耐えられるものではありません。
万が一に備えておくことは家族を守ることになります。
もう一つのメリットとして、積立型の生命保険に加入すると将来の貯金になるという点もあります。
積立型の生命保険の多くは、満期を迎えると保険料として支払ってきた合計金額の返戻金があります。
また銀行の普通預金で貯金するよりも利回りが良い場合がほとんどです。
生命保険がいらないと言われる理由
では次に生命保険は不要だと言われる理由、生命保険のデメリットについて見ていきます。
- 途中解約すると減額(解約控除・市場価格調整)
- 為替リスク(外貨建て)
- 過剰な備えになる可能性(遺族年金・団体信用生命保険)
満期前に解約すると減額
生命保険は満期を迎えると支払った保険料以上が返ってくる場合がほとんどです。
しかし、満期を迎える前にお金が必要になり生命保険を途中解約しようとすると、損をしてしまう場合があるのです。
その理由は以下の2つにあります。
解約控除
解約控除とは、
”生命保険を途中解約すると解約返戻金を減額する仕組み”のことです。
簡単に言えば、
「約束の年数契約するはずだったのに途中解約は契約違反」
というペナルティでの減額ということです。
多くは10年間未満の途中解約で発生し、最大10%程度減額となる可能性があります。
中には満期が35年だと34年で解約しても解約控除が発生するという保険もあります。
市場価格調整
市場価格調整とは、
”外貨建保険を途中解約をした場合に、解約返戻金が市場金利に応じて増減する仕組み”のことです。
わかりやすく言うと、加入当時と解約時で比べて、世の中の金利が上がっていたら解約返戻金が減る、金利が下がっていたら解約返戻金が増えるということです。
増減のロジックを簡単に説明すると以下のようになります。
- あなたは100万円で満期10年の生命保険に加入しました。
- 生命保険会社は、100万円で「利回り3%の金融商品」を購入し10年間運用することにしました。
- しかし、あなたは5年目で途中解約することにしました。
- 保険会社はやむを得ず「利回り3%の金融商品」を売ることしました。
- しかし、その時市場の金融商品は利回り4%が相場となっており、「利回り3%の金融商品」は定価で売れません。
- 結果的に100万円の商品は90万でしか売れず、あなたの返戻金は90万円となり10万円の減額となりました。
市場金利が高いタイミングで途中解約してしまうと、戻ってくるお金が減り元本割れしてしまう可能性があります。
ちなみに市場価格調整は円建ての生命保険にはありません。
為替リスク
外貨建ての生命保険は、加入者が支払った保険料を円⇒外貨に替えて運用し、加入者に支払うときは外貨⇒円に換えて返戻します。
そのため当然ながら為替が影響します。
例えば、100万円を10年預ければ満期で1.3倍で返戻するドル建て生命保険があったとします。
通常であれば30万円増えて戻ってくる計算になります。
しかし、加入時のドル円が130円で満期時のドル円が100円だった場合どうなるでしょうか。
- 加入時 100万円÷130円=7692.3ドル
- 満期時 7692.3万ドル×1.3倍×100円≒100万円
円高とにったため10年預けて1.3倍になったのに円に換算すると全く増えていませんでした。
このように為替の影響で運用で増えた分の利益が減少する可能性を
”為替リスク”もしくは“為替ヘッジ”
と言います。
過剰な備えになる可能性
生命保険の一番の目的は万が一の備えです。
しかし、万が一に備えるその備えは本当に必要なのかを考える必要があります。
遺族年金
遺族年金とは、
”国民年金または厚生年金の加入者が死亡した場合に支給される年金”のことです。
生前の年収によっては加入期間が短くても受給資格がある可能性があります。
支給額や期間の計算は、死亡時の家族状況などによって異なり非常に複雑な計算になります。
しかし、私のように妻と小さな子供がいる場合は子供が成人するまで毎年支給されたり、金額も生前の収入と遜色ない金額になる場合もあります。
場合によっては、生命保険に加入せずとも十分な額を受け取れる可能性もあるということです。
最寄りのFP(ファイナンシャルプランナー)に相談したり、日本年金機構に問い合わせるて受給資格の有無や受給額を相談すると、生命保険での備えが必要であるかを判断できます良いです。
団体信用生命保険
団体信用生命保険(団信)とは、
”長期のローンを組むときに融資の条件として加入する生命保険”です。
だいたいは家を建てる際のローンで加入することになります。
内容は保険会社によって異なりますが、ローンを組む金融機関が保険会社を指定するという場合が多いです。
このときすでに別の生命保険に加入しているとからと言って、団信が免除されることはありません。
生命保険に二重で加入することになってしまいます。
生命保険に加入する前に確認しておくこと
- 生命保険加入前に確認すること
- 解約控除があるか
- 外貨建ての場合、市場価格調整があるか
- 外貨建ての場合、為替リスク(為替ヘッジ)があるか
- 遺族年金の受給条件⇒生命保険の備えも必要か
- 今後ローンで家を建てる予定があるか⇒団信と二重になるか
これらを踏まえた上で、自分にとって生命保険が必要かどうかを考えてみましょう。
他人の意見に左右されず、自分の人生は自分で判断することが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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