この記事では、
”第一フロンティア生命
「プレミアカレンシー3」”
について
わかりやすく解説していきます
プレミアカレンシー3の特徴
- プレミアカレンシー3とは
プレミアカレンシー3とは、
”第一フロンティア生命が販売する積立利率変動型個人年金保険”です。
積立利率変動型保険とは、利率定期的に見直される保険のことです。
言い換えると”一定期間は利率固定で保険料が増えていく保険”とも言えます。
最初に保険料を全て支払い、決められた利率で保険料を増やしていく保険になります。
運用は”円建て”か”ドル建て”を選択することができ、それぞれで積立利率が異なります。
- 万が一の保証は少ない
プレミアカレンシー3は資産形成が目的の生命保険のため死亡時の保証はあまり多くありません。
途中解約したときの解約返戻金と同等な金額となり、状況によっては支払った保険料に対してマイナスになってしまう場合もあります。
- 固定の利率
積立利率保証期間は金利が固定されます。
利率が保証される期間はプランによって異なります。
- 円建て :10年 or 15年 or 20年
- ドル建て:3年 or 5年 or 6年 or 10年
基本的には期間が長いほど利率が高くなる傾向にあります。
- 中高年層向けの商品
プレミアカレンシー3のメインターゲットは中高年層とされています。
定期支払コースもありますが、契約時に保険料の一時払いが必要なコースが多く、長くコツコツ積み立てるという資産運用にはあまり適していません。
程度の資金力がある層向けの商品と言えます。
積立利率と実質利回り
積立利率
積立利率とは、
”支払った保険料から諸経費を引いた部分にかかる利率”のことです。
プレミアカレンシー3は契約時に積立利率が半月ごとに変動しており、加入時の積立利率が適応されます。
積立利率は年数はドル建てか円建てかにもよって変わりますが、3~20年間は固定され、それ以降は見直されます。
直近の積立利率はこのようになっています。
第一フロンティア生命 (d-frontier-life.co.jp)
実質利回り
実質利回りとは、
”額面上で増える金額をもとにし計算した利回り”です。
積立利率は支払った保険料から諸経費を引いた部分にしか掛からないため、
積立利率=増える金額ではない
ということになります。
例えば、
- 積立利率4%
- 保険料1,000万円
- 諸経費50万円
というふうに仮定した場合、
1,000万円-50万円=950万円に対して積立利率4%がかかるため、
950万円×4%=38万円
になります。
つまり、このケースだと1,000万円の保険料で38万円増えるため、実質利回りは3.8%になります。
このように、実質利回りは積立利率より低くなります。
上記の積立利率に対して、実質利回りはこのようになります。
第一フロンティア生命 (d-frontier-life.co.jp)
プレミアカレンシー3のメリット
- 利率が固定
プレミアカレンシー3は加入から最長20年間は利率が固定されます。
つまり、加入後にたとえ不景気になろうが経済危機があろうが、決まった年数は一定の割合で資産が増えるということです。
通常の投資信託とは違う安心感があり、計画的な資産形成が可能です。
しかし、積立利率の高いドル建ては最長10年となっています。
- マイナスリスクの心配が少ない
プレミアカレンシー3は積立利率保証期間は金利が固定のため、満期まで継続することができれば必ず保険料が増えます。
一方で、投資信託など一般的な投資は何年持ち続けても価値が下がる可能性があります。
他の投資と比べるとマイナスリスクの心配がほぼない投資と言えます。
しかし、以下の2つのパターンはマイナスになる可能性があります。
- 解約時が契約時より円高となっていた場合
→日本円換算でマイナスになる可能性
- 第一フロンティア生命が倒産した場合
→支払った保険料の9割まで保証
- 為替リスク対策「運用目標設定」
プレミアカレンシー3をドル建てで加入した場合、常に為替の影響で円換算価値が増減します。
そのため、運用目標設定ができるコースがあります。
運用目標を設定すると、円換算で目標金額に達したら自動で解約される設定になっています。
例えば、110%という目標に設定しておくと、解約返戻金が支払った保険料に対して日本円で110%に達した時点で自動解約されます。
自分で為替相場を気にしなくても、円安など日本円の利益が高くなったタイミングを見逃さずに利益を得ることができるわけです。
また、満期後も引き続き加入し続けることも可能のため、仮に満期のタイミングでひどい円高であったとしても、円安になるまで持ち続けるということも可能です。
- 解約控除がない
外貨建ての生命保険は”解約控除”により返戻金が減額されてしまう場合がほとんどですが、プレミアカレンシー3は解約控除がありません。
解約控除とは、
”生命保険を途中解約すると満期までの残り年数に応じて解約返戻金を減額する仕組み”のことです。
解約控除は満期までの残り年数が多いほど減額率が高くなる傾向があります。
例えば、メットライフ生命のサニーガーデンEXは、満期を迎える前に途中解約した場合、5~10%ほどの解約控除が発生します。
プレミアカレンシー3はそれがないため、途中解約のリスクが低い商品と言えます。
しかし、この後説明する”市場価格調整”によって減額されてしまう場合があるため注意が必要です。
プレミアカレンシー3のデメリット
- 保険料を加入時に一時払い
プレミアカレンシー3はいくつか種類がありますが、保険料を最初に一括で支払う必要があります。
加入に必要な最低金額は、
- ドル建ては1万ドル以上
- 円建ては100万円以上
となっています。
- 手数料が高い
プレミアカレンシー3の1番のデメリットは、手数料が高いことです。
毎年かかる運用手数料に加え、契約時にも手数料がかかってきます。
契約時の手数料については以下の通りとなっています。
第一フロンティア生命 (d-frontier-life.co.jp)
プレミアカレンシー3の積立利率は同様の商品の中でも高く魅力的に見えますが、積立利率は運用手数料や契約時手数料で引かれた分にのみ適応されます。
例えば、積立利率保証期間を10年の場合、契約時の手数料は5.5%となります。
仮に1,000万円で加入したとすると、契約時に55万円の手数料がかかり、保険料945万円でスタートとなります。
実質利回りは積立利率よりも低くなってしまいます。
- NISA対象外
保険はNISAの対象外のため、死亡保証金の場合は相続税もしくは贈与税、解約返戻金に対しては所得税が課せられます。
投資信託のようにNISAで税金を免除する仕組みはありません。
生命保険の場合、保険料を支払った分は年末調整の際に控除の対象となりますが、現在の制度だと控除される生命保険支払金額の上限は年間8万円なので、恩恵は少ないと言えます。
- 途中解約すると返戻金が減額になる可能性
外貨建ての生命保険を途中解約した場合、
“市場価格調整”
により解約返戻金が減ってしまう可能性があります。
市場価格調整とは、
”外貨建保険を途中解約をした場合に、解約返戻金が市場金利に応じて増減する仕組み”のことです。
ただし、解約返戻金が減るばかりではなく、増えることもあります。
プレミアカレンシー3と投資信託を比較
比較 | プレミアカレンシー3 | 投資信託 |
---|---|---|
安定性 | 最長10年間利回り固定 | 常に利回りが変動 |
手数料 |
円建て:0.5~1.0% ドル建て:2.5~5.5% |
商品によって異なる |
マイナスリスク | 為替の影響で可能性あり | ファンドの運用によって可能性あり |
利回り | 3~4% | 平均3~10% |
税金 | 受け取り時に課税 | NISA利用で非課税 |
自由度 | 途中解約で返戻金減額の可能性 | いつでも売却可能 |
必要資金 | 加入時に100万円以上 | 毎月少額で積み立て可能 |
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まとめ
- 金利が最長20年間固定
- 利回りは加入するタイミングで変わる
- 為替リスクは目標設定で対策できる
- 手数料が高いため実質利回りが低くなる
- 途中解約すると市場価格調整により解約返戻金が増減する
最後までお読みいただきありがとうございました。
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