投資信託の分配金「受取型」「再投資」「無配型」をわかりやすく解説！一番お得なのはどれ？

この記事では、投資信託の分配金

• 受取型
• 再投資
• 無配型

についてわかりやすく解説し、

というような疑問を解決します！

投資信託の分配金ってなに？

分配金とは、投資信託を持っている人が定期的にもらえるお金のことです。

分配金は口座に振り込まれる受取型と自動で追加購入に回される再投資型の２種類あり、投資信託の商品によってどちらかを選べるものもあります。

また、分配金を出さずに投資信託の1口あたりの価値である「基準価格」を上げることを目的とした無配型もあります。

• 受取型
  →元本（投資資金）が変わらないがお金がもらえる
• 再投資型
  →お金がもらえないが持っている口数が増える
• 再投資型
  →お金がもらえないが基準価格が増える

と覚えておきましょう。

ちなみに、分配金は支払う時期が決まっているのでその時期に利益が足りなかったとしても分配金が支払われる場合があります。

それを特別分配金と言い、足りない分は運用資金の元本を削って分配金に当てられることになります。

「受取型」「再投資型」「無配型」の違いは？

それぞれどのような特徴があるか見てみましょう。

「受取型」の特徴

受取型は、分配金が定期的に指定された口座に振り込まれます。

分配金は増減することがあるものの、持っているだけで不労所得を得ることができるため収入を増やしたい人におすすめです。

利益が出たら還元されるので、基本的に基準価格は上がりにくい傾向があります。

ただし、基本的にはＮＩＳＡのつみたて投資枠の対象外となります。

「再投資型」の特徴

再投資型は、分配金が振り込まれずに自動的に投資信託の追加購入に充てられることになります。

お金はもらえませんがその分持っている口数が増えるので資産は増えていくことになります。

投資する資産が徐々に増えるので複利効果で効率よく資産を増やすことができます。

ただし、購入手数料がある場合はその再投資のたびに手数料がかかることになるので注意が必要です。

「無配型」の特徴

無配型は分配金を出さずに投資信託の運用会社の投資資金に使われます。

再投資型と似ていますが、再投資型と追加購入するわけではないので口数は増えません。

その代わりに基準価格が上がりやすく、将来売った時の金額が大きくなります。

投資の利益が配られずに運用されるので複利効果で効率よく資産を増やすことができます。

「受取型」「再投資型」「無配型」の特徴まとめ

	分配金あり		分配金なし
	受取型	再投資型	無配型
メリット	口座に振り込まれる	口数が増える	基準価格が上がる
定期収入	あり	なし	なし
複利効果	あり	あり （購入手数料ありだと効果減）	あり
※ＮＩＳＡ	成長投資枠	つみたて投資枠 成長投資枠	つみたて投資枠 成長投資枠
こんな人に おすすめ	収入を増やしたい人	資産形成をしたい人	資産形成をしたい人

「受取型」「再投資型」「無配型」どれが一番お得？

一番資産を効率よく増やしたい人は「無配型」がおすすめ

無配型は資産を増やすことを目的として運用されており、効率よく資産を増やすことができるので資産形成に最適です。

また、無配型の投資信託はＮＩＳＡつみたて投資枠の対象になっているものが多いため、それを利用すると将来売却するときに税金がかかりません。

SBI証券の投資信託販売売上ランキング上位の商品も無配型が多く占めており、人気があることがわかります。

銘柄	分配金
eMAXIS Slim 全世界株式（オルカン）	無配型
eMAXIS Slim 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）	無配型
SBI・V・Ｓ＆Ｐ500	無配型
iFreeNEXT FANG＋インデックス	無配型
Ｓ・米国高配当株式１００	受取型 再投資型 選択可能

分配金を違うものに使いたい人は受取型がおすすめ

分配金を同じ投資信託に使うか、他の株や仮想通貨を買うのか、もしくはちょっと贅沢に使うのか、その時に決めたいという人は受取型にしておくと良いでしょう。

また、再投資型と受取型は切り替えることができる場合があるので、やはり今の投資信託を買い足していきたいと思ったときは途中から切り替えることができます。

まとめ

• 分配金とは、投資信託を持っている人がもらえるお金で利益がなくても支払われることがある。
• 一番資産を効率よく増やしたい人は「無配型」か購入手数料がない「再投資型」がおすすめ。
• 分配金を違うものに使いたい人は「受取型」がおすすめ。