この記事では、
”SBI証券
「はじめて信用」”
について
わかりやすく解説していきます
はじめて信用とは
はじめて信用とは、SBI証券が投資初心者向けに提供している信用取引サービスのことです。
通常の信用取引とやや異なる点があるもの、信用取引が低リスクでできるようになっています。
信用取引とは
まず、信用取引とはそもそも何でしょうか。
信用取引とは、現金などを担保として証券会社に預けることで、証券会社からお金を借りて株式を売買することができるサービスのことです。
信用取引を利用することで、主に次のようなメリットがあります。
資金以上の取引
信用取引を利用することで、自分の持っている資金以上の取引ができるようになります。
担保の割合が30%未満になることはできないので、逆を言えば担保の約3.3倍分の金額まで取引することができるということです。
また、FXや暗号資産など通貨取引における信用取引で、担保より大きな金額の取引を行うことを”レバレッジ”と言います。
レバレッジは最大で25倍まで取引することができます。
信用売り
信用取引には”信用売り(空売り)”と言われる取引方法が存在します。
信用売りとは、わかりやすく言うと株を買う前に先に売ってそのあとに買うという取引です。
例えばゲームソフトの場合、まずお店を買って手に入れた後、その後に売ることになります。
しかし、信用売りはその逆で”売る→買う”の順番です。
ゲームソフトを持っていない状況でお店に対して「ゲームソフトを売る」ため先にゲームソフトの買取金額分のお金をもらいます。
その後で、ゲームソフトを購入してお店に渡すという方法です。
信用引きをする1番のメリットは、株価が下がっているときでも利益を出すことができるということです。
信用売り(空売り)で利益が出る場合
例)株価1,000円→800円に値下がりした銘柄を100株信用売した場合
- 証券会社から株を借りて(後で代金を支払う)1,000円×100株を10万円で売却
- 後日、証券会社に100株分の金額を支払うときには銘柄Aは800円に値下がり
- 証券会社に800円×100株の8万円を支払う
- 10万円で売って8万円支払ったので2万円の利益
SBI証券の「はじめて信用」と通常の信用取引の違い
はじめて信用は初心者向けのため、通常の信用取引と比べて全体的にリスクが抑えられています。
主に以下のような違いがあります。
信用取引 | はじめて信用 | |
---|---|---|
申込資格 | 投資経験が必用 | 投資経験がなくても申込可能 |
取引金額 | 担保の約3.3倍まで | 担保の約1倍まで |
建玉上限 | 個人によって上限が異なる | 500万円まで |
日測り信用 | できる | できない |
HYPER空売り | できる | できない |
※健玉(たてぎょく)上限:信用取引で取引できる金額の上限
※日測り信用:手数料が無料の代わりに返済期限が当日中の信用取引
※HYPER空売:日測り信用では空売りができない銘柄を空売りすることができるSBI証券のサービスのこと手数料が発生。
これを見れ分かるように、はじめて信用では自分の資金以上の取引ができない仕様となっています。
そのため信用取引の”自分の資金以上の金額の取引ができる”というメリットについては、初めて信用には当てはまりません。
つまりはじめて信用は、実質的に初心者でも信用売りができる制度ということ”になります。
「はじめて信用」にも審査あり
はじめて信用は投資の経験がなくても利用資格がありますが、それでも申込時に審査はあります。
審査には1、2営業日かかりますが、通常の信用取引の審査に比べて合格のハードルが低くなっています。
特に問題なければ、誰でも利用することができると思います。
「はじめて信用」から普通の信用取引に変更したい場合
はじめて信用は、利用後に通常の信用取引に変更することが可能です。
その場合、再度審査が行われます。
信用取引の審査は、はじめて信用の審査とは異なり、通過するためには”信用取引口座の開設基準”を満たしている必要があります。
信用取引口座の開設基準
・年齢75 歳未満の成人であること(未成年は開設不可)
※年齢75 歳以上の成人であっても、80 歳未満の場合は、別途申請いただくことでお客さまの投資経験、資力等によっては口座開設が可能な場合もございます。
・当社より常時連絡がとれること
・信用取引のルール、「信用取引口座設定約諾書」、「信用取引に関する覚書」、および「信用取引の契約締結前交付書面」を十分に理解されていること
・十分な金融資産や証券知識があること
・株式の投資経験があること
・当社に既に口座開設されていること
・登録金融機関業務に従事されていないこと
・金融商品仲介業を営んでいないこと
・金融商品仲介業務に従事されていない
・証券担保ローン(コムストックローン・SBI証券またはSBISL証券担保ローン)をご契約されていないこと
・FX株券担保サービスをお申し込みされていないこと
・SBI株オプションをご契約し、かつポジションを保有していないこと
一定の投資経験、知識、資力等が必要ですので、場合によっては、信用口座の開設に応じることができないこともあります。また、審査結果の事由につきましては、開示しておりません。あらかじめご了承ください。
なお、審査内容にはお申し込み時点で登録されている登録内容も含まれます。
「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」から登録内容が最新の情報であるかご確認いただき、変更項目がある場合には、登録変更完了後にお申し込みください。
引用:SBI証券WEBサイト
上記はあくまで通常の信用取引の口座開設基準であり、「はじめて信用」の口座開設基準とは異なります。
まとめ
- 「はじめて信用」は初心者向けの信用取引サービス
- 自分の資金以上の取引はできない
- 信用売りをすることは可能
- 「はじめて信用」利用後に通常の信用取引に変更可能
最後までお読みいただきありがとうございました。
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