株式投資はいつ始めるのがベストなのか|”高値掴み”による損失避ける方法「ドルコスト均等法」とは

タケ

この記事では、

”投資をはじめるタイミング”

について

わかりやすく解説していきます

 

気になる円安と株価の高騰

2024年から始まる新NISAを前に投資熱が高まっている中、いつから投資を始めるべきかを悩んでいる人を多く見かけます。

多くの方は新NISAが始まるまで待っているかもしれませんが、現在の円安や株価の高騰も気になるところです。

「この先もっと国内株が高騰しないかしら?」

「この先もっと円安になったら米国株が割高になるのでは?」

投資を始めるなら安い時に買いたいという気持ちは当然誰しもが思うところです。

 

さらに、

「株価が上がってから投資を始めるの人はセンスがない」

なんて不安になるような言葉も聞こえていきます。

果たしてこの言葉は正しいのでしょうか。

 

国内株の現状

国内株の値動きを見る指標として最も一般的でなのが日経平均株価です。

日経平均株価とは、

”市場と連動すると言われている大手銘柄225社の平均株価から計算される指標”です。

具体的な計算方法は、

日経平均株価=225銘柄の株価合計÷24.917(除数)

となっています。

 

株価の動きを表すグラフをチャートと言い、日経平均株価は以下のようになっています。

 

世界経済のネタ帳 – 世界の経済・統計 情報サイト

 

実は、日経平均株価30,000円台はバブル経済崩壊後以来30年ぶりの高値となっています。

つまり、日経平均株価チャート=国内株全体の値動きという風に考えると、現在は30年ぶりに日本の株価が高騰している状態と言えるのです。

なぜ日本の株価はこのように高騰しているのでしょうか。

 

株価高騰の要因

要因1. 中国の投資マネー流入

2000年以降急激な経済発展を遂げた中国ですが、ここ最近は経済の停滞、失速により投資家が離れてきています。

一部では”30年前の日本”という言われ方をしており、急激な経済発展を遂げた中国経済は、この後しばらく停滞すると予想されています。

そのため、今まで投資先して人気であった中国から他に投資マネーの流出が起きており、その一部が日本に流れていると考えられています。

 

要因2. 円安による海外からの投資

現在ドル/円は140円台後半~150円を推移しており、歴史的な円安の状態が続いています。

 

世界経済のネタ帳 – 世界の経済・統計 情報サイト

 

海外投資家から見ると”円安=日本株が安く買える”という状況なので、中国やヨーロッパへの投資金が日本に流れてきていると考えられています。

 

これらをまとめると、現在の日本の株価高騰の理由は日本経済への期待の表れというよりは、外的要因による影響が大きいと考えられます。

 

 

今株式投資を始めると”高値掴み”になるのか

先に述べたように日本の株価高騰は日本経済が好調であることが理由ではありません。

更に、一部では今後5年間の日本経済は低調な状態が続くと言われています。

もし、この先株価が下がってしまった場合、今買った株は”高値掴み”となとなってしまいます。

しかし、この先待っていれば株価が下がるという保証もなく、さらに株価が上がり続ければ

「あのとき買っていればよかった…」

となってしまいます。

どのように判断すればよいのでしょうか。

 

 

高値掴みによる損失を避ける方法① 投資信託

投資をいつ始めるのがいいのかという悩みを解決する答えの1つに、投資信託があります。

  • 投資信託は日経平均株価と連動しない

現在の株高の状況でも投資信託は比較的購入しやすい可能性があります。

投資信託の価格は日経平均株価とか連動しているわけではなく、ファンドの実績や純資産額などによって独自に変動します。

投資信託の購入を検討する場合は、日経平均株価ではなく購入したい投資信託のチャートを確認することが大切です。

  • 長く続けることが重要

投資信託は安く買うよりも、長く持つことの方が重要です。

投資信託は短期間での売買差額で利益を得るものではなく、長期間保有し続けることで配当金を得たり資産を増やすための投資、いわゆる長期投資です。

仮に高値掴みになってしまったとしても、長く続けることで利益をだすことは十分可能です。

 

長期投資については、過去記事をぜひご覧ください。


 

高値掴みによる損失を避ける方法② 積み立て投資

積み立て投資とは、貯金のように毎月一定の金額を購入する投資です。

例えば、投資信託を100万円分購入しようと思った場合、一度に30万円分購入するのではなく、毎月1万円ずつを100回に分けて購入します。

 

このように、金額が変動する商品を一定の金額で複数回に分けて購入する方法をドルコスト平均法、または定額購入法と言います。

 

例えば、1月に株価1,000円の銘柄Aを

  • 1月に120万円分購入
  • 6月に120円分購入
  • 毎月10万円分ずつ購入

した場合、その後値下がりするとどうなるかを見てみます。

 

株価 毎月10万円 1月一括購入 6月一括購入
1月 1,000 100株 1,200株  
2月 990 101株    
3月 980 102株    
4月 970 103株    
5月 960 104株    
6月 950 105株   1,263株
7月 940 106株    
8月 930 107株    
9月 920 108株    
10月 910 109株    
11月 900 111株    
12月 890 112株    
合計・平均 945円 1,268株 1,200株 1,263株

 

毎月10万円分ずつ購入する方法が最も多くの株式を購入することができました。

ドルコスト平均法は、価格変動による損益を少なく抑えられることに加え、一度に多額の投資金が必要になることもないため、低コスト低リスクの投資と言えます。

更に、機械的に一定間隔で購入し続ければよいので、チャート確認したり株価を予想する必要もありません。

 

高値掴みしてしまった場合の方法 ナンピン

ナンピンは、高値掴みを避けるのではなく、してしまった場合の対処法の一つです。

ナンピンとは、

”保有銘柄の株価が自分の取得額より低くなったら買い足して、平均取得額を下げていく手法”のことです。

 

この方法は下落した株価がその後回復することが前提条件であるため、株価下落が一時的なものなのかを見極める必要があります。

しかし、株価が下落するということは企業として何かしらの問題が生じているということなので、その状態の企業に追加投資をすることはリスクが伴います。

また、下がったまま再浮上しない、もしくはその後も下がり続けるような下降トレンド(株価が下落する状態)が続くようでは、逆にマイナスを広げてしまうことになってしまいます。

このナンピンについては、投資家の中でもするかしないか意見が分かれており、危険であるという意見も多くあるため注意が必要です。

 

 

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まとめ

  • 今投資を始めると高値掴みになる可能性はある
  • 投資信託長期投資をすることで高値掴みによる損失を軽減することができる
  • 積み立て投資をすることで高値掴みを回避することができる

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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