この記事では、
”長期投資”
について
わかりやすく解説していきます
長期投資とは
長期投資とは、
”売らずに長く保有し続けることでマイナスリスクを抑える投資方法”のことです。
投資の世界には、
次のような格言があります。
”バイ・アンド・フォアゲット(買ったことを忘れろ)”
という格言があります。
現在の状況に一喜一憂することなく、投資したことを忘れてしまうくらいほったらかしでいることが、投資で負けない秘訣であるという意味です。
また、ネット上でよく用いられるエピソードに、
”ある調査機関が投資のパフォーマンスが良いのはどのような人々なのか調査したところ、すでに亡くなった方々だった”
というような話があります(真偽は不明)。
チャートやパフォーマンスを頻繁に気にしてしまうと、どうしても不要な取引をしてしまいパフォーマンスを下げてしまう場合があると言われています。
投資は、長く続けるほど良い結果になりやすいとされているのです。
長期投資の例
積立NISA(積み立て投資信託)
長期投資の代表的な例は、積立NISAのような積み立て投資信託です。
積み立て投資信託は毎月決まった金額を積み立る投資で、長く続けることで資産を形成することが目的です。
長く投資を続けるため、投資商品の金額が上がり下がりしてもその平均を取ることができます。
これをドルコスト平均法と言います。
高配当株投資
高配当株投資とは、”高配当を続けている銘柄(=高配当銘柄)を購入して保有し続けることで配当金を得る投資方法”のことです。
しかし、もし配当金の額が下がってしまった場合、配当金が減るだけではなく保有している株式の価値も下がってしまう可能性があります。
そのため、高配当株銘柄を選ぶときは、継続的に高い配当金が続いている、もしくは増配が続いているという実績があるというポイントを抑えておくことが重要です。
高配当銘柄の選定に便利な指数として、配当貴族指数というものがあります。
株主優待投資
株主優待投資とは、”株主優待がもらえる銘柄(=優待銘柄)を保有し続けることで株主優待をもらえる投資方法”のことです。
しかし、高配当株と同じく、もし株主優待が廃止になってしまった場合、保有している株式の価値も下がってしまう可能性があります。
株主優待銘柄を選ぶときは、株主優待が長く続きそうか、またもし株主優待が廃止になってしまった場合に価値が大きく下がらないか、というポイントを抑えておくことが重要です。
長期投資がおすすめの理由
マイナスリスクが低くなる
長期投資最大のメリットは低リスクであるという点です。
例えば、今年2024年特に話題となっている米国株式市場の代表的な指数「S&P500」を例に考えてみます。
S&P500は、米国株式銘柄の代表的な500銘柄の株価から構成されます。
ここ数年上昇を続けているS&P500ですが、過去にはリーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)には大きく下落してしまった過去があります。
「その時に米国株を持っていた人は大損したんだろうな…」
と思われるでしょう。
しかし、以下のグラフをご覧ください。
出典:ウェルスナビ「長期投資のメリットの基礎知識」
https://www.wealthnavi.com/contents/column/15/
このグラフは、1988年以降のS&P500を一定期間投資し続けた場合のシミュレーションを表しています。
このグラフによると、1988年以降のS&P500のうちどこの15年間を抜き取ってもプラスになるということが示されています。
言い換えると、S&P500に15年間以上投資を続けた人は、その間にリーマンショックがあろうがコロナショックがあろうがプラスになっているということになります。
株価が大きく下落する出来事があったとしても、その後長く持ち続けることにより株価は回復し、利益を得ることができる可能性が高いのです。
更に言うと、そもそも投資はどれだけ今の価値がマイナス(=含み損)だとしても、売却さえしなければ損失にはなりません。
またプラスになるまで持ち続ければ良いのです。
簡単にできる
長期投資は頻繁に売買する投資ではないため、日々の値動きを気にしなくてよいので簡単です。
投資の世界には”バイ・アンド・フォアゲット(買ったことを忘れろ)”という格言があり、一度購入して忘れてしまうくらいの方が良い結果になりやすいと言われています。
現在の状況に一喜一憂することなく、投資したことを忘れてしまうほどほったらかしにすることこそ、投資で負けない秘訣であるということです。
大きな資金がいらない
積立NISA(積み立て投資)で長期投資を行う場合は、大きな資金が必要ないため信用取引やレバレッジを利用する必要がありません。
信用取引やレバレッジを利用すると、自分の資金を担保にしてより多くの金額を動かすことができる仕組みです。
FXのデイトレーダーのように短期売買で利益を得ようとする場合は、1日のわずかな値動きで売買益を出す必要があるためレバレッジはある程度必須になります。
しかし、長期投資はそのような必要がありません。
長期投資のリスクとデメリット
すぐに結果が出にくい
長期投資は短期間で高い利益を得られることはほとんどありません。
長期投資は、一時のプラスやマイナスに影響されず、長い期間をかけて安定的に利益を取りに行く投資方法です。
一時的な結果に焦らないことが重要です。
機会損失のリスク
機会損失とは、”得られるはずの利益が得られなかった”ということです。
例えば、あなたが積立NISAで長期投資を始めたものの、選んだ投資信託が1年目に大きくマイナスしてしまい、20年間積み立て投資を続けたことでなんとかプラスで終えることができたとします。
この例の場合、マイナスにはならなくてもその利回りは非常に低くなってしまい、結果論で言えば最初の1年目で見切りをつけ違う投資信託に鞍替えした方が良い結果になる可能性があったことになります。
長期投資は、長く続けることでマイナスリスクを減らす投資方法ですが、言い方を変えるとマイナスになってしまうとプラスに転ずるまでその期間投資を続けないといけません。
長期投資を行う上でのポイント
長く続ける
長期投資で最も重要なポイントは、当然ながら長く続けるということです。
簡単に思えますが、これが最も難しいと言えるでしょう。
実際、長く続ける予定で始めたはずの積み立て投資信託は、その多くは3年未満で解約されているというデータがあります。
別記事で積み立て投資信託がすぐ解約されてしまう理由、また長く続けるためのポイントを解説しています。
まとめ
- 長期投資=長期間続けることでマイナスリスクを抑える投資
- 長期投資は短期的な利益はあまり得られない
- 一喜一憂せずに長く続けることが大事
最後までお読みいただきありがとうございました。
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