この記事では、
”投資信託「結い2101」”
について
わかりやすく解説していきます
- 投信ブロガーが選ぶ fund of the year2023第7位
- 「結い2101」とは
- 「結い2101」の運用目標
- 「結い2101」の資産内訳
- 鎌倉投信とは
- 「結い2101」の運用実績
- 「結い2101」の手数料や分配金など
- 「結い2101」の購入方法
- まとめ
投信ブロガーが選ぶ fund of the year2023第7位
「投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year」とは、
投資信託で資産運用する有名ブロガーが集まり、個人投資家目線で良い投資信託を広めることを目的とした投票イベントです。
投票の結果、トップ10に選ばれたのは以下のファンドです。
- eMAXIS Slim 全世界株式
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 結い2101
- たわらノーロード 先進国株式
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ひふみ投信
その7位にランクインしているあまり聞きなれないファンド、
「結い2101」
とはどのようなファンドなのでしょうか。
「結い2101」とは
「結い2101」とは、
””鎌倉投信が運用、販売している投資信託で、投資家の資産形成と企業を通じた社会貢献を目的としたアクティブファンド”です。
”2101”という名前には、次なる世紀である2101年に向け、
”人と人、世代と世代を「結ぶ」豊かな社会を創造する”
という願いが込められています。
その理念のもと、投資の対象は以下の3つのポイントで選ばれます。
- 社会との調和の上に発展する企業
- 社員とその家族、取引先、顧客、地域社会、環境、株主等を大切にする企業
- 持続的で豊かな社会を醸成しながら成長する企業
アクティブファンドとインデックスファンド
- インデックスファンド
S&P500や東証TOPIXなど、市場の指数に連動した動きになるように運用されている投資商品で、投資先はその市場における代表的な企業が中心です。
手数料などコストが低いというメリットがありますが、平均的なパフォーマンスで市場が成長しなければ成果が出にくいという特徴があります。
- アクティブファンド
プロが独自に選定した銘柄を組み合わせて運用します。
市場の平均やメジャーな指数とは異なった動きになるため、良くも悪くも平均とは異なるパフォーマンスになる傾向があります。
手数料や信託報酬がインデックスファンドに比べ高いというデメリットがあります。
「結い2101」の運用目標
一般的なアクティブファンドは、市場平均を上回ることを目指しますが、「結い 2101」はそうではありません。
「結い 2101」の運用目標は以下の2つです。
- リスク年率10%以下
- リターン年率4%以上
目標.1 リスク年率10%以下
”リスク年率”について、公式サイトには以下のような案内があります。
まず、「目標リスク年率10%以下」について。
これは、値動きのブレ幅のこと。
国内株式市場全体の年率リスクは20%程度。
その半分に抑えることで、長期にわたり取り組みやすい安定感に繋がります。
リスク年率についての計算式や具体的な数値を調べても見るけることはできませんでしたが、標準偏差(平均値との差)のイメージだと思います。
値動きのブレ幅が平均の半分である、安定した運用を目指しているようです。
目標.1 目標リターン年率4%以上
投資先の企業の成長によりリターンを増やしていくという方針であり、安定した4%以上の成長を目指します。
2010年から販売を開始されており、2024年までの14年間は成長実績は6.1%です。
「結い2101」の資産内訳
「結い2101」の資産内訳は
- 株式 60%
- キャッシュ 38%
- 債券 2%
となっています。
株式の投資先上位銘柄は以下のようになっています。
2024年2月13日に純利益昨年比99%減という衝撃的な決算を発表したスノーピークが内訳トップとなっています。
しかし、結い2101全体で見ると株式は60%、そのうちの1.3%なのでスノーピークの株式は全体資産の0.7%程度です。
鎌倉投信とは
鎌倉投信とは、
”「結い2101」を運用、販売する資産運用会社”です。
社会的責任を重視し、持続可能な発展を目指す企業に投資することを理念として掲げています。
取り扱い商品は2024年現在で「結い2101」の1つのみですが、受益者数(利益が発生した人数)は20,000名以上となっています。
2013年、2014年、2019年と過去に3度「R&Iファンド大賞」を受賞しています。
「結い2101」の運用実績
2010年の販売開始から順調に基準価格が上昇しており、過去14年間の利回り実績は6.1%となっています。
2020年の新型コロナショックにより一時的に価値を下げていますが、2024年現在ではそれ以前と比べても価値を増やしています。
しかし、東証TOPIXや日経平均株価のチャートと比べるとあくまで平均的な伸び方となっています。
運用目標が利益の追求ではないとはいえ、アクティブファンドとしてはやや物足りなさを感じます。
「結い2101」の手数料や分配金など
購入時手数料 | 無料 |
---|---|
信託報酬 | 年1.1% |
必要金額(一括) | 10,000円以上 |
必要金額(積み立て) | 月5,000円以上(1円単位) |
分配金 | 分配金再投資 |
NISAつみたて投資枠 | 対応 |
NISA成長投資枠 | 対応 |
NISAはつみたて投資枠、成長投資枠のどちらにも対応しています。
また、購入時手数料が無料、毎年かかる信託報酬1.1%というのはアクティブファンドとしては良心的と言えます。
「結い2101」の購入方法
「結い2101」は一般の証券会社では購入できず、購入するためには鎌倉投信の証券口座を開設し直接購入する必要があります。
NISA口座は1人1つしか作れないので、もしNISAで「結い2101」に投資したい場合は、鎌倉投信でNISA口座を開設する必要があります。
そうなると、鎌倉投信の取り扱っている商品は結い2101のみなので、NISA枠は「結い2101」だけになるということになります。
まとめ
- 結い2101は鎌倉投信が運用・販売する投資信託
- 投資家の利益と企業の成長を目指す
- 運用目標はリスク年率10%以下、リターン年率4%以上
- 鎌倉投信でしか購入できない
最後までお読みいただきありがとうございました。
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