この記事では、
”メットライフ生命
「サニーガーデンEX」”
について
わかりやすく解説していきます
- サニーガーデンEXとは
- サニーガーデンEXの特徴
- 積立利率と実質利回りの違い
- サニーガーデンEXのネット上の評判
- サニーガーデンEXのメリット
- サニーガーデンEXのデメリット
- 解約控除と市場価格調整
- サニーガーデンEXと投資信託を比較
- サニーガーデンEXの申し込み方法
- 最近話題の「FP無料相談」とは
- まとめ
サニーガーデンEXとは
サニーガーデンEXとは、
”メットライフ生命が販売する積立利率変動型一時払終身保険”です。
積立利率変動型一時払終身保険とは簡単言うと、利率定期的に見直される保険のことです。
裏を返せば、一定期間は利率が固定されている保険とも言えます。
つまり、毎年決められた割合で資産が増えていく商品です。
サニーガーデンEXの特徴
- 万が一の保証は少ない
サニーガーデンEXは生命保険ではあるものの、死亡時の保証は一般的な生命保険に比べる少なく、元本割れする場合もあります。
どちらかと言えば資産形成を目的としており、万が一への備えを重視した商品ではありません。
- 10年間固定の利率
サニーガーデンEXは契約から10年間は利率が固定されます。
- ドル建て
運用は米ドルか豪ドルのどちらかになります。
米ドルと豪ドルで積立利率が異なり、基本的には米ドルの方が利率が高くなっています。
- ”一時払い”と”定期支払い”の2種類
サニーガーデンEXには最初に保険料を全て支払う”一時払いコース”と毎年支払う”定期支払いコース”があります。
メインは一時払いコースで、退職金をもらったリタイア層が主な客層です。
積立利率と実質利回りの違い
ここで生命保険においての
- 積立利率
- 実質利回り(実質利率)
の違いについて抑えておく必要があります。
積立利率
積立利率とは、運用により資産が毎年何%増えるのかを表した数値です。
サニーガーデンEXは積立利率は約半月ごとに変わり、加入時の積立利率が適応されます。
加入から最長10年間は積立利率が固定され、10年経過時に見直されます。
ここで注意しておく重要ポイントは、
”実際には積立利率の通りに資産は増えない”
ということです。
実質利回り
実質利回りとは、”実際に額面上で資産が毎年何%増えるのかを表した数値”です。
カタログなどでは”積立利率で〇%”のように記載されていますが、額面上は積立利率の通りに増えません。
1つ目の理由は、積立利率は全額に掛かるわけではなく諸経費を除いた金額に掛かるからです。
例えば、
- 積立利率4%
- 運用資産1,000万円
- 諸経費50万円
という例で見ていくと、
1,000万-50万円=950万円
に対して積立利率4%がかかるため、
950万円×4%=38万円
になります。
つまり、1,000万円に対して38万円増える=実質利回り3.8%ということになります。
2つ目の理由は、実質利回りは契約時の手数料や毎年かかる運用手数料などのコストも含んで計算されるからです。
実質利回りは積立利率より低くなる
サニーガーデンEXのネット上の評判
サニーガーデンEXのネット上の評判は、正直言うとあまり良くありません。
評価が良くない理由としては、以下のような評判が見られます。
- 手数料が高い
- 利率が低い
- 途中解約すると損をする
これらを踏まえ、サニーガーデンEXのメリットとデメリットを見ていきましょう。
サニーガーデンEXのメリット
一定期間は利率が固定
サニーガーデンEXは加入から10年間は積立利率が固定されます。
つまり、加入後10年の間に不景気になろうが経済危機になろうが一定の割合でお金が増えるということです。
通常の投資はリターンが常に変動するため、増え方が決まっていないどころか、マイナスになるリスクすらあります。
資産形成において、増え方が決まっているという点は非常に大きなメリットです。
積立利率が3~4%
積立利率が一定期間固定されているというメリットがありながら、その利率も3~4%と決して低くありません。
直近の積立利率はこのようになっています。
ここ半年間は積立利率が4%を超えています。
加入するタイミングによって異なりますが、10年保証の利率と思えば十分高いと言えます。
WEB上で利率が低いという評判が見られるのは、2020年以前には利率1~2%台の時期がしばらくあったためことが理由と思われます。
マイナスリスクの心配が極めて低い
サニーガーデンEXは積立利率が一定期間固定のため、マイナスの心配がほぼない投資と言えます。
サニーガーデンEXを途中解約せずにマイナスになるケースは以下の2つのみです。
- メットライフ生命が倒産
- 円高
もしメットライフ生命が倒産した場合、支払った保険料の最大9割までしか保証されません。
しかし、メットライフ生命は世界第9位の資産を持っている保険会社なので、そう簡単に倒産することはないでしょう。
また、満期を迎えた際に円高により円換算でマイナスと言う事態が考えられます。
例えば、1ドル145円のときに加入し実質利回り4%で10年間運用した場合、満期の時に1ドル98円以下であれば日本円でマイナスとなります。
為替リスク対策「目標設定付コース」
外貨建てのサニーガーデンにEXには目標設定付コースというものがあります。
目標設定付コースは、円換算で目標金額に達したら自動で解約される設定になっています。
例えば、110%という目標に設定しておくと、解約返戻金が支払った保険料に対して日本円で110%に達した時点で自動解約されます。
自分で確認しなくても日本円換算で利益が高くなったタイミングを逃さずに利益を確定できるというメリットがあります。
メットライフクラブオフに加入できる
サニーガーデンEXに加入すると、メットライフクラブオフのサービスを受けることができます。
詳細は以下の記事をご覧ください。
サニーガーデンEXのデメリット
保険料を加入時に一時払い
サニーガーデンEXの一時払いコースは最初に保険料を一括で支払う必要があります。
※定期支払コースは年払い
加入するには米ドル建て、豪ドル建てどちらも2万ドル以上が必要になります。
契約時の手数料
サニーガーデンEXは、一時払いコースの場合加入時に1.05%の手数料を支払う必要があります。
積立利率が加入タイミングで変わる
サニーガーデンEXの積立利率は半月ごとに変動しており、加入時のものが適応されます。
加入するタイミングが数か月変わるだけで0.5%以上変わるということも珍しくなく、今後積立利率がどのように変化するかもわかりません。
NISAを利用できない
保険はNISA対象外のため、節税対策ができません。
具体的には、死亡保証金の場合は相続税もしくは贈与税、解約返戻金に対しては所得税が課せられます。
サニーガーデンEXで保険料を支払った年は一般生命保険の控除対象となりますが、生命保険控除が得られるのは支払金額8万円が上限なので恩恵は少ないと言えます。
【check】途中解約すると返戻金が減額
サニーガーデンEXは満期を迎える前に途中解約すると、支払われる返戻金が減ってしまいます。
減額される理由は、解約控除と市場価格調整にあります。
解約控除と市場価格調整
解約控除
解約控除とは、
”生命保険を途中解約すると満期までの残り年数に応じて解約返戻金を減額する仕組み”のことです。
サニーガーデンEX場合、1年未満の解約はマイナス10%、1年以上2年未満ではマイナス9%という具合に1年ごとに1%ずつマイナスが減っていき、満期の10年以上でやっと0%となります。
■サニーガーデンの解約控除
1年未満 | -10% |
---|---|
1年以上2年未満 | -9% |
2年以上3年未満 | -8% |
3年以上4年未満 | -7% |
4年以上5年未満 | -6% |
5年以上6年未満 | -5% |
6年以上7年未満 | -4% |
7年以上8年未満 | -3% |
8年以上9年未満 | -2% |
9年以上10年未満 | -1% |
市場価格調整
市場価格調整とは、
”外貨建保険を途中解約をした場合に、解約返戻金が市場金利に応じて増減する仕組み”のことです。
わかりやすく言えば、
加入当時に比べて解約時の市場金利が
- 上がっていたら解約返戻金が減る
- 下がっていたら解約返戻金が増える
という仕組みになっています。
増減のロジックを簡単に説明すると以下のようになります。
- あなたは100万円で満期10年の生命保険に加入した
- 生命保険会社は100万円で「利回り3%の金融商品」を購入し10年運用を計画
- しかし、あなたは5年目で途中解約することに
- 保険会社はやむを得ず「利回り3%の金融商品」を売却
- しかし、その時市場の金融商品は利回り4%が相場となっており、「利回り3%の金融商品」は定価で売れない
- 結果的に100万円の商品は90万でしか売れず、あなたの返戻金は90万円に減額
市場価格調整は円建ての生命保険にはなく、外貨建ての生命保険のみに存在する仕組みです。
また、増減する仕組みなので当然増えることもあります。
別の記事で、私タケが実際にサニーガーデンEXに加入してから1年経過時の解約返戻金などについて解説しています。
外貨建て生命保険は、途中解約しないように当面使用予定がない資金(余剰資金)で行うことが重要
サニーガーデンEXと投資信託を比較
比較 | サニーガーデンEX | 投資信託 |
---|---|---|
安定性 | 契約から10年間利回り固定 | 常に利回りが変動 |
手数料 |
契約時:1.05% 毎年:0.02% |
信託報酬:0.5~2.5% |
マイナスリスク | 為替の影響で可能性あり | ファンドの運用によって可能性あり |
利回り | 3~4% | 平均3~10% |
税金 | 受け取り時に課税 | NISA利用で非課税 |
自由度 | 途中解約で返戻金減額 | いつでも売却可能 |
必要資金 | 加入時に300万円以上 | 毎月少額で積み立て可能 |
サニーガーデンEXの申し込み方法
サニーガーデンEXは保険相談サービスの対象商品であり、無料でメットライフ生命のコンサルタントに相談・申し込むことができます。
相談方法はWEBと対面の2種類があり、以下のリンクから申し込むことができます
保険相談サービス(無料)|メットライフ生命保険株式会社(公式)
また、代理店で申し込むことも可能です。
詳しくはメットライフ生命の以下のリンクで確認することができます。
最近話題の「FP無料相談」とは
以下に紹介するのは、最近増えてきている
FP(ファイナンシャルプランナー)無料相談サービスです。
どのサービスも
- 全てFPが相談対応
- 何度相談しても無料
となっています。
まとめ
- 金利が10年固定される
- 積立利率は加入時期で変わり、実質利回りはそれよりも低くなる
- 為替リスクは目標設定で対策できる
- 途中解約すると減額にされる可能性が高い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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